独身だと借金の審査に不利?家族構成から審査を考える
独身だと借金の審査に有利になるとか、不利になるとか、いろいろな見方があります。
そこで、ここではこれらの情報を整理して、独身と既婚だと何が違うのかを説明し、カードローンの審査に有利な家族構成、カードローンの審査に不利な家族構成を見ていきます。
もちろん家族構成は審査に影響は与えますが、絶対的な基準ではありませんので、独身だから申し込めないとか既婚だから申し込めないとか、そういったことはありませんよ。
独身だと審査でどのように判断されるのか、参考程度にでも知っておくと心がラクになりますね。
やっぱり変わってくる!独身と既婚のお金の使い方
なぜ家族構成が審査に影響を与えるのかと言えば、独身と既婚ではお金の使い方が変わってくるからですね。
例えば既婚であれば家賃・光熱費・通信費等の生活費や、更に子どもがいる場合では子どもの養育費や学費等、独身の方に比べると出費が多くなってしまいます。
そうなると同じ収入であれば、カードローンの返済に回せる金額に差が出来てしまうので、家族構成が審査に影響してくるのです。
既婚者の方が有利?
出費が多くなるのは既婚者となってしまうので、一見既婚者の方が審査が不利になってしまいそうですが、実は結婚していると信用が高く評価されるため審査に有利となります。
- 引越しの可能性が低い
- 転職の可能性が低い
既婚者の場合は、家族がいるため気軽に引越しができません。もちろん転勤族となれば話しは別ですが、一般的には引越しをする可能性が低く、音信不通になってしまう可能性が低いと判断されますよ。
また家族がいるため、転職についても慎重に考え、簡単に仕事を辞めないという評価になっています。
つまり既婚者は勤続年数が長くなり、収入も安定していますので、高評価となるのです。
独身者が有利になるケース
独身者のメリットと言えば、自由に使えるお金が多いことですね。気兼ねなく自分で稼いだお金を使うことができますので、返済に回すお金も自由になります。
- 自由にお金を使える
- 返済に回すお金も自由
そのため独身だからと言って、借金の審査が極端に不利になるということはありません。
そして既婚だからと言って、審査が有利になるということもないのです。独身・既婚等の家族構成やその他の属性情報もポイントになりますよ。
知っていると安心!借金の審査に有利な家族構成
それでは、独身・既婚等の家族構成に注目して、どんな構成が審査に有利なのか検討してみましょう。
- 20代~30代前半で独身
- 親と同居
- 共働き夫婦
20代~30代前半で独身
既に紹介しましたが独身の方は収入を自由に使うことができ、返済にも柔軟に対応することができるため、実は審査では有利と判断されることが多いのです。
特に20代~30代前半の独身者であれば、まだ社会に出始めた頃で結婚をしていない方も多いため、問題なく審査に通ることができますよ。
例えば、30歳で既婚、子供2人いる年収400万円の家庭と、30歳で独身年収400万円の方では、独身の方がお金の使いみちが自由で、審査に有利となりますね。
親と同居
親と同居している場合は、一人暮らしの方に比べると家賃・光熱費・食費等が少なくすむケースが多いので、審査に有利となります。
特に親と同居の独身者は、収入のいくらかを生活費として親に渡すケースもあれば、収入全部を自分のことだけに使えるケースもありますので、同じ収入で一人暮らしの方と比べると、自由に使えるお金が多くなりますね。
また、親と同居している場合は音信不通になる心配がありません。万一本人と連絡が取れなくなった場合でも、親の所在がはっきり分かりますので、金融機関側も安心してお金を貸すことができますね。
- 生活費を抑えることができる
- 音信不通になるケースが少ない
共働き夫婦
既婚者であっても、共働きの場合は独身の方よりも世帯収入が多くなり、それぞれが経済的に独立しているため審査に有利となります。
万一どちらかが働けなくなった場合でも、パートナーの収入で賄うことができますので、返済ができなくなることを避けられますね。
既婚者の場合に気になるのが子どもの存在です。すでに子どもが手を離れている夫婦の場合は、子どもがいても問題なくお金を使うことができますので、審査に有利となりますよ。
- 世帯収入が多く安定
- 万一働けなくなった場合でも、パートナーの収入で返済可能
- 子どもが手を離れていると、子供有でも問題なし
以上のように自由にお金が使える方や家庭であれば、借金の審査に有利となります。万一本人に何かあった場合でも、親や配偶者が生活費をカバーできる状況にいる方が審査に有利となりますね。
それでは反対に、審査に不利な家族構成はどんなものなのかを見ていきましょう。
あなたは大丈夫?借金の審査に不利な家族構成
借金の審査に有利な家族構成があれば、不利な家族構成もあります。以下が借金の審査に不利な家族構成となりますよ。
- 30代後半で独身
- 既婚家庭
- 子供あり
30代後半で独身
先程20代~30代前半の独身の方は、借金の審査に有利と紹介しましたが、30代後半になると反対に審査が不利になると言われています。
これは、既婚者に比べて責任がないと見なされることがあるようです。
既婚者であれば、家族のために働くので簡単に仕事を辞めることができなかったり、返済をしっかり守ったりします。
それに比べると、独身者は仕事を転々とすることができたり、気軽に引越したりすることができるため、信用の評価が低くなる可能性があるのです。
既婚家庭
共働きではない既婚家庭であれば、収入源が一人の稼ぎとなりますので、収入の大半を生活費に回すため、返済に使える金額が少なくなります。
そのため収入の金額面では低い評価となりますが、独身に比べると家族のために働くと言った目的がありますので、簡単には仕事を辞めず収入が安定していると評価されますよ。
- 収入の大半が生活費でなくなる
- 返済に使える金額が少ない
- 簡単には仕事を辞めないため、収入が安定している
つまり小額の申込みであれば、審査に通る可能性もありますので、既婚家庭で専業主婦だから審査に不利とは言えませんね。
子供あり
既婚家庭で子供ありの場合は、先ほど紹介した既婚家庭の出費に加えて養育費・学費・医療費がかかってくることが審査に影響を及ぼします。
- 生活費アップ
- 医療費アップ
- 養育費
- 学費
子供がいることによって、夫婦二人だけの生活よりも生活費や医療費がアップします。そして養育費や学費等の項目が増えるため、返済に回せる金額が少なくなってしまうのです。
そのため借金の審査では不利になってしまうこともありますよ。こちらも小額の申し込みが安心ですね。
これで納得!家族構成は絶対的な基準ではない
ここまで見てきて既婚と独身を比較すると、独身の方は自由に使える金額は多くなり、既婚の方は収入の安定性が見込めます。
状況 | メリット |
---|---|
独身 | 自由にお金を使える |
既婚 | 収入が安定している |
上記がそれぞれの状況のメリットとなりますが、独身だから審査に落ちる・既婚だから審査に落ちると言ったことはありません。
ただし、独身で転職を繰り返している場合や既婚で子供が多く可処分所得が少ないと言った場合は、借入限度額が少なく設定されることがあります。
例えば、同じ年齢・年収であっても独身で家族と同居であれば限度額は50万円、転職を繰り返している場合であれば限度額は10万円となることがあります。
他の要素も審査には重要
借金の審査を行う上では、独身・既婚などの家族構成だけが基準にはなりません。
その他にも、年収・職業・勤続年数などが審査項目となります。
- 年収
- 職業
- 勤続年数
年収は収入が高い・低いよりも安定していることがポイントになります。もちろん、低いよりは高い方が高額借入れの可能性が出てきますが、まずは安定していることが重要になります。
職業も安定性が求められます。公務員や大手企業に正社員で勤務していると評価は高くなります。
アルバイト・パート・自営業の場合は公務員等に比べると評価が低くなりますが、勤続年数が長いなど他の項目でカバーができれば審査に通らないことはありません。
勤続年数は長ければ長い方が審査に有利ですね。勤続年数3ヶ月から審査可能となっているところもありますが、出来れば1年以上、理想は3年以上となりますよ。
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審査は他の項目で挽回可能
ここまで見てきた通り、審査は独身だから不利・既婚だから不利といったものではありません。
その他にも審査項目は多数あり、審査に不利な家族構成であってもその他の項目で挽回することができるのです。つまり家族構成が絶対的な基準ではありませんので、独身でも安心して申し込みましょう。