働き始めて数か月…そんな時は見込み年収でカードローンに申し込もう
カードローンには年収を記入する欄があります。月収と年収の両方を申込書に記入するところもあるくらい、いくら収入があるのかということは重要な項目なのです。
そこで、「働き始めて数か月だから年収なんて分からない」「1年以上勤務しないとカードローンに申し込めないの?」といった疑問に答えていきます。
実は働き始めて数か月の場合は、見込み年収で計算することができるのです。1年以上勤務していないから諦めよう…となる前に、ここで納得しておきましょう。
働き始めて数か月…そんな時は見込み年収を記入
「働き始めて数か月しか経っていないけど、お金が必要…」という時には、カードローンを利用すると便利です。
カードローンに申し込む時には、勤続年数1年以上、最低でも半年以上、理想は3年以上と言われますが、中には最低3ヶ月以上の勤務で申込可能というところもありますよ。
次に気になるのが年収ですよね。働き始めて3ヶ月しか経っていなければ、源泉徴収票も受け取っていませんので、年収がいくらなのか正確には分かりません。
そこで利用したいのが見込み年収ですね。
見込み年収では、受け取る見込みの金額で計算しますので、正確ではありませんが、何も情報がない状況よりは借入可能額を計算することができるのです。
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勤続年数が1年未満
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見込み年収で年収欄を記入
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審査
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借入可能
見込み年収でも審査に通る可能性は十分にありますので、働き始めて数か月という人でも安心して申し込むことができますよ。
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どうやったら分かる?見込み年収の計算の仕方
働き始めて数か月という時には見込み年収を計算します。その方法は簡単で、1ヶ月分の給料×12ヶ月となりますよ。
例えば先月の給料が18万円だった場合は、18万円×12ヶ月=216万円が給料となりますね。もちろん手取り給料では無く、健康保険や年金を引かれる前の給料で計算しましょう。
- 1ヶ月の給料×12ヶ月
- 手取りでは無く、総支給額で計算する
- ボーナスを除いた金額で計算する
見込み年収とは
見込み年収とは、働き始めて1年未満の人が、「1年働いた場合はいくらぐらいの収入になるのか」ということを予想して計算する金額になります。
そのため、正確な年収ではありません。見込み年収は基本的にはボーナス無しで計算するため、ボーナスの支給があれば実際の年収よりも低く見積もることになります。
- 見込み年収は正確な年収ではない
- 実際の年収よりも低く見積もる
年収を低く見積もるということは、借入可能額が低くなってしまいます。年収が分かっていればもっと借入額を増やせたかも…ということもあり得ます。
けれどボーナス有りで予想して、実際にはボーナス無しだった場合には、見込み年収よりも実際の年収が下がってしまいます。
そうなると借入可能額が年収の1/3を超えてしまい総量規制を破ってしまうこともあり得ます。そうすると金融機関側は法律違反になってしまうため、見込み年収は低めに計算する方が良いのです。
総量規制とは
総量規制とは、個人の借入れでは年収の1/3を超えてはいけないという決まりです。総量規制が該当するのは消費者金融等の貸金業者となりますが、銀行カードローンでも目安にしていくことが奨められています。
貸金業者がこのルールを破ると、一定期間営業停止などの行政処分を受けることもありますので、貸金業者は慎重な貸付を行っています。
金融機関側が何度も繰り返して違反している場合や悪質なケースでは、登録取消処分となる場合もありますので、見込み年収の場合は低めの借入額となってしまうのも納得ですね。
総量規制を超えない工夫!見込み年収では借入枠を低めに設定
見込み年収では、ボーナスを含めずに単純に1ヶ月の給料×12ヶ月分で計算することが分かりましたね。
けれど、こういった決まりが定められているわけではありませんので、人によっては大目に申告したり、ボーナスもこれくらいもらえるだろう…といった申告をしたりする人もいます。
- 1ヶ月の給料×12+αで申告
- ボーナスを予想して申告
そのため見込み年収で申告がある場合は、金融機関側も借入枠を低めに設定します。そうすることで、実際の年収と差異があった場合でも、総量規制を違反しないように工夫しているのです。
借入枠50万円で設定
ここで視点を変えて考えてみましょう。あるデータを見ると、中小企業の年収中央値は308万円(男356万円、女260万円)となっています。
つまり女性の場合は年収260万円の人が多いため、年収の1/3と言えば78万円となりますね。
また20代一人暮らしの生活費平均額は合計130,318円+家賃となります。家賃の平均は65,723円となっていますので、合計すると196,041円を毎月支払っているのです。
もちろん平均値ですので、この金額よりも少ない人もいれば、多い人もいますよ。けれどこの平均値を使って考えると、一般的には月々20万円程度の収入があることが分かりますね。
視点 | 平均年収 | 年収の1/3 |
---|---|---|
年収の平均値から考える | 260万円 | 78万円 |
月々の出費から考える | 240万円 | 72万円 |
上記のデータから考えると、50万円の借入枠で設定していると、年収の1/3を超えないことが予想できますね。
貸金業法で、借入枠50万円以下では収入証明書の提出が不要となっている理由も、このことから分かりますね。
ほとんどの人が毎月18~20万円程度を稼いで出費していることが分かりますので、一人暮らしをしているなら年収は200万円はあると言えるのです。
そこで50万円を借入枠に設定していると、総量規制の問題はないと考えられますね。
これで安心!見込み年収でカードローンに申し込む
働き始めて数か月だから、年収欄の書き方が分からない…という人も、ここをみて見込み年収を計算して記入したらいいことが分かりましたね。
ちなみに入社日や勤続年数を記入する欄もありますので、働き始めて1年未満だということは、金融機関側も判断していますよ。
そこで、これまでの収入から年収を計算します。年収が分かると、借入可能額も分かりますね。
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見込み年収が分かる
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借入可能額が分かる
パート・アルバイトの人は、正社員の人よりも年収が少ない事がほとんどです。そのため、パート・アルバイトで見込み年収の場合は、さらに低い借入可能額となることもありますよ。
この見込み年収は、働き始めて数か月の人の他にも、仕事を休んでいた時期があって正確な年収が書けない人にも使えます。
見込み年収では、借入可能額が少し低く設定されてしまいますが、勤続年数1年未満でカードローンを利用しようと思ったら、仕方のないことです。
今後も仕事を続けて、見込み年収よりも高い年収になった時に、増額審査に申し込むと年収に見合った金額での借入れが可能になりますよ。