カードローンの借入枠は年収に比例する?低収入で高額は無理
アルバイトやパートでもカードローンを利用することができます。けれど、カードローンの借入枠は年収しだいとなりますので、自分の年収だと一体いくらまで借りられるのか気になりますよね。
そこで、消費者金融の借入枠、銀行カードローンの借入枠について紹介し、カードローンは年収によって借りられる金額が変わることを説明していきます。
アルバイト・パートから契約社員や正社員に変わることによって、限度額の増枠があったり、反対に収入が不安定になることで減枠になったりすることも触れていきますよ。
パートならいくらまで借りられる?消費者金融の場合
カードローンを利用しようと思った時に、消費者金融を利用しようか、銀行カードローンを利用しようか、悩みますよね。
アルバイトやパート等で安定した収入がある場合は、消費者金融、銀行カードローンのいずれの商品も利用することができます。
利用できることが分かると、次に気になるのが一体いくら借りられるのかということですね。消費者金融と銀行カードローンでは法律が異なる為、借入できる金額にも違いが出てきますよ。
消費者金融のルール
消費者金融では、貸金業法という法律に基づいて営業しています。貸金業法では、利用者が借り過ぎないようにする決まりや貸金業者が適正な運営をしていく決まりが定められています。
- 利用者の借り過ぎを防止
- 貸金業者の適正な運営を定める
貸金業法には主に2つの決まりがありますが、その中でも皆さんに関係があるのは借り過ぎ防止の決まりですね。
借り過ぎ防止には総量規制
利用者の借り過ぎを防ぐために、具体的にはどのような対策があるのかと言えば、総量規制ですね。総量規制では、個人の借入れは年収の3分の1を超えてはいけないとしています。
そのため、アルバイトやパート等で収入がある方であれば、その年収の3分の1までが借入可能額となります。
年収 | 最大借入枠 |
---|---|
30万円 | 10万円 |
60万円 | 20万円 |
90万円 | 30万円 |
120万円 | 40万円 |
扶養内で働きたいと思っているパート主婦であれば、上記の金額が消費者金融での最大借入枠となります。いざという時に備えるのであれば、十分な金額ですね。
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パートならいくらまで借りられる?銀行カードローンの場合
銀行カードローンには各銀行ごとに審査基準があります。各銀行ごとになっていますので、借入する銀行によって借入枠も変わってきます。それでも目安として、ある程度の借入枠の検討をつけることができるのです。
銀行の借入枠は年収の半分
銀行の借入枠は年収の半分が目安となります。ただし、これは年収が高い方が対象となります。具体的に言えば年収400万円以上の方となります。
アルバイトやパート等で働いていて、年収が100万円未満の場合は収入の場合は、必要経費を差し引くと返済に回せる金額が少なくなってしまいますので、借入枠は年収3分の1程度となります。
年収 | 借入枠 |
---|---|
400万円以上 | 年収の半分程度 |
400万円未満 | 年収の1/3程度 |
ただし最初に紹介した通り、銀行カードローンは各銀行によって審査基準が異なりますので、銀行によっては上記の通りではない場合もありますよ。
銀行カードローンでは総量規制は適用されませんが、借り過ぎを防ぐために、総量規制と同じように借入枠は年収に対して1/2~1/3程度となっているのです。
年収の1/3を超えた借入れでは、多重債務になる人が増え、債務整理や自己破産を行う方が多いのです。
そのため年収の1/3程度の借入れが、借りる方も貸す方もお互いが安心して利用できる金額となりますよ。
安定性も重要!カードローンの借りられる金額が変わる条件
カードローンの借入枠を決めるには「年収」が重要なのですが、その他にも安定性がポイントになります。
- 勤務先
- 雇用形態
- 勤続年数
上記が安定性を判断する時に必要な項目ですね。
勤務先
勤務先が安定していると、勤務している人の収入も安定しますね。
上記の順が安定した勤務先となります。安定と言えば公務員ですよね。大手企業や中小企業では、経営状況によってボーナスの金額や有無が変わってきますが、公務員であればそんな心配もありません。
そして、一番景気の影響を受けるのが自営業となります。そのため、収入の安定性で言えば公務員が一番安定していて、自営業が不安定となるのです。
雇用形態
雇用形態では、毎月必ず給料のある正社員が安定していますね。
パート・アルバイトでも固定給の場合は、安定性が高くなりますよ。反対に正社員であっても営業職等で歩合給の割合が高い場合は、安定性は低いと判断されます。
雇用形態に加え、給料の支給状況もポイントとなりますね。
勤続年数
収入が安定しているかどうかを判断するためには、勤続年数も重要になります。
ある銀行では勤続年数3ヶ月以上で申込可能となっていますが、一般的には少なくとも半年以上、できれば3年以上が理想となっていますよ。
そのため3年以上働いている会社から転職しようと思っている場合は、先にカードローンの契約をしてから転職をした方が審査がスムーズになりますね。
- 勤続年数3年以上が理想
- 転職希望の場合は、転職前にカードローン契約をする
収入を安定させようと思ったら、アルバイトやパートでも固定給のところを探したり、勤続年数を長くしたりすることがポイントになりますよ。
年収アップ!そんな時は限度額の増枠の可能性もあり
固定給がアップしたり、時給が上がったりして年収がアップした時には、限度額の増枠のチャンスです。
もちろん増枠は、「信用」が無ければ増枠審査に通ることができませんので、それまでに延滞・滞納がないことが重要ですよ。
年収がアップした場合は、カードローン会社に連絡しましょう。
- 年収アップ
- 返済日を守る
- 借入・返済をくり返す
上記が増枠審査の条件となりますね。
限度額が減額になることも…
年収がアップしても限度額が減額になることもあります。その理由は転職によって勤続年数が短すぎる場合や、遅延や金融事故がある場合ですね。
- 転職したばかり
- 遅延がある
- 一度借りたきり利用していない
上記が減額になる可能性がある場合になります。転職した場合は、金融機関へ届け出る必要がありますが、その時には届け出るだけにして増枠の申込みは避けましょう。
増枠に申し込むのであれば、転職先でしばらく働いてからが良いですね。
また遅延があったり、利用が一度だけだったりする場合は、金融機関と「信用」を築けていませんので増枠に申し込むと、審査結果によっては減額になることもありますので止めておきましょう。
パートで借りるなら年収をチェック!
以上のことからパートでお金を借りようと思ったら、まずは年収のチェックが必要です。年収をチェックして、年収の3分の1を計算します。
年収60万円であれば借入可能枠は最大で20万円ですね。ただし、これは最大の借入枠となりますので、いきなり20万円まで借りられる可能性は低いのです。
そこで重要になるのが、年収の安定性や金融機関との信用関係ですね。
- 年収から借入枠をチェック
- 年収の安定性をチェック
- 金融機関との信用関係をチェック
「勤続年数が短いかも…」「あまりシフトに入れていないから安定性が不安…」「初めて借りるところだから信用関係が築けてない…」といった不安があるようなら、必要最低限度額で申込みましょう。
10万円単位で申し込みを受け付けているところであれば借入希望額を10万円、5万円から受け付けているところでは5万円といった少額な金額が安心ですね。
そうすることで返済の負担が少なくなりますので、「この金額なら返済できる」と金融機関側が判断すると審査に通ることができますよ。
アルバイトだから…パートだから…といった理由で審査に通るか不安があるのなら、借入診断を利用したり、金融機関に相談したりしてみると安心ですね。