カードローンは年収以上借りられない?低収入でも上手に借りる方法
カードローンを利用する時には、いくらまで借りられるのか気になりますよね。
特に、アルバイトやパート・派遣社員等で年収が少ないかも…と思っている方にとっては、年収以上借りることができるのか不安になりますよね。
ここでは、20代の派遣社員・税込年収200万円程度で働いている女性がいくら借りられるのか見ていきます。何にお金を利用したいのかといった借りる理由もポイントになってきますよ。
質問!カードローンで年収以上借りることはできる?
派遣社員として働き始めて2年の20代女性、税込年収は200万円程度となのですが、カードローンで年収以上借りることはできますか?
カードローンは年収以上は借りられない
そもそもカードローンは、繰り返し利用できることが特徴となっており、少額を借りて返すことに向いています。生活費の足しや急な出費に対する借入れですね。
- 生活費の足し
- 急な出費
そうはいっても、カードローンの限度額は500万円や800万円といった高額融資も可能となっています。そしてカードローンの資金使途は自由となっていますよ。
- 車の購入
- 引越し費用
- 旅行
- 教育費
- 美容代
- 習い事
上記のように何に使ってもOKなローンとなっていますので、年収以上の借入れもできるのかな?なんて思いますよね。
けれど、カードローンの上限額は申し込む人によって異なります。
どのように決まってくるのかと言えば、年収がポイントとなりますよ。年収以上の借入れはできないのです。
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銀行カードローンの限度額の目安は年収の半分以下
銀行カードローンの上限額の目安は年収の半分以下となっています。
借入上限額 | 年収条件 |
---|---|
100万円以下 | なし |
200万円、300万円、400万円、500万円 | 借入額の2倍以上 |
上記は、ある銀行カードローンの年収条件となっています。借入上限額が高くなると、年収条件が出ていますね。
借入希望額の2倍以上の年収が必要になっていますよ。
例えば年収200万円の場合であれば、年収条件のない100万円以下の借入れとなってしまうのです。200万円の借入を希望できるのは、年収が400万円以上の方となりますよ。
年収条件がない銀行では?
先ほど紹介した表のように、年収条件が明記してある銀行であれば、申し込む側も納得して年収の半分以下の借入金額を希望しようとなりますよね。
けれど、ほとんどの銀行カードローンは年収条件の記載はありません。そのため、「年収を超えて借入れできるのでは…」という期待を持ってしまうことも頷けます。
しかし年収条件の記載がない銀行カードローンであっても、借入れできる金額の目安は年収の半分以下となりますよ。
消費者金融のカードローンなら限度額の目安は年収の1/3まで
消費者金融の上限額の目安は年収の1/3までとなります。どこの消費者金融も上限額の目安を明記していませんが、消費者金融の場合は法律で決められています。
貸金業法
消費者金融などの貸金業者や貸金業者からの借入れについて定めている法律が貸金業法となります。
近年では、借り過ぎて多重債務や自己破産となってしまうケースが増加したため、貸金業法の改正によって解決しようと試みたのです。貸金業法のポイントは、以下の3点となっていますよ。
- 総量規制
- 条件金利の引き下げ
- 貸金業者に対する規制の強化
上記の中で、総量規制が借入額に関する規制となりますよ。
総量規制
総量規制では、貸金業者からの借入残高が年収の1/3を超える場合、新たな借入ができなくなります。つまり、年収の1/3を超える借入れはできないとしているのです。
そのため、消費者金融や信販会社等の貸金業者では年収の1/3を超える借入れはできませんよ。
他社で借入れがある場合は、その借入額と合わせて年収の1/3までとなりますので、既に他社で借入れがある場合は借入額を把握しておく必要がありますね。
賢く借りる!利用目的から借入方法を考える
お金を借りる時には、利用目的がありますよね。
例えば、最初に紹介した派遣社員として働いている20代の女性の借入目的が、通勤用に使う車代と引越し費用で使いたいから年収以上の借入れを希望している場合で考えてみましょう。
- 車の購入
- 引越し費用
上記の場合であれば、車の購入であればマイカーローンの検討もできますよね。マイカーローンでは、年収と同程度の借入れができるケースもあります。まずはマイカーローンを検討してみましょう。
マイカーローンであれば、カードローンよりも低金利に借りられる可能性もありますよ。
車の購入について検討がついた後に、引越し費用の検討となります。引越し費用では、カードローンの検討となりますね。
↓
マイカーローンの検討
↓
引越し費用
↓
カードローンの検討
カードローンでは、年収の1/3~1/2程度が上限額となります。年収200万円であれば、60万円~100万円が上限額となりますね。
もちろん、マイカーローンを組んですぐにカードローンに申込みをしたら借り過ぎとなってしまいますので、マイカーローンの終わるころにカードローンに申込むと安心ですよ。
消費者金融なら限度額は60万円
年収200万円の方が消費者金融で借り入れをしようと思ったら、借入額の上限は60万円となります。
引越し費用にかかる代金は、敷金・礼金・引越し作業の費用・退去費等で30万円~50万円程度と言われています。年収200万円の方であれば、年収の1/3の借入額でも支払うことができますね。
目的ローンとカードローン
上記のように目的ローンを上手に利用することで、年収の1/3を超える金額でも借入れすることができます。
ただし、目的ローンはカードローンよりも審査が厳しく、使いみちも限られており、資金使途証明書類の提出が必要になっている場合もあります。
先ほど紹介した通り、目的ローンとカードローンの両方を利用したいと思ったら、先に目的ローンを利用して、完済の見通しの立った頃にカードローンに申込むことがポイントとなりますよ。
年収の1/3以上を借りられない理由
もちろん、カードローンでも借り過ぎを防ぐために信用情報機関をチェックしたり、申込書に他社借入れ件数・金額等の借入状況を記入したりしています。
そのため、年収に対して借入れ金額が高くなり過ぎていれば、審査に通ることはできません。
年収の1/3以上を借りられない理由は、年収の1/3以上を借入れした場合には、過去のケースから考えると自己破産に陥るケースが多かったからなのです。
無理なく返済していくには、年収の1/3までの借入れが無難だということが分かったのです。
そのため貸金業法が適用するカードローンでは、借入れできるのは年収の1/3までとしているのです。
信頼関係ができると増額の可能性も!
カードローンでは、借入・返済をくり返して金融機関と信頼関係を築くことができると、増額の可能性も出てきます。
例えば、年収200万円で初回の借入可能額が30万円だったという場合でも、信頼関係を築くことで増額して借入可能額を60万円まで引き上げることができるのです。
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借入可能額30万円で契約
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借入れ・返済をくり返す
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信頼関係ができる
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増額で借入可能額を60万円までアップに成功!
そのため、最初から高額な借入れができなかったとしても、確実な返済をくり返していくことで高額な借入れができるようになります。
年収以上の高額を借りたいのであれば、目的ローンを上手く利用し、完済する頃に不足分をカードローンで補ったり、信頼関係を築いて増額を狙ったり、気長な計画を立てることがポイントですね。